名古屋市名東区一社にあるアベ歯科クリニックです。
今月のテーマは『お口の中の菌の数』についてです。
みなさんは、お口の中にどれだけの、どんな菌がいるのかをご存知でしょうか?
今回はそんな口腔内細菌についてのお話です。
プラークVSうんち!?
プラークは細菌の塊です。むし歯菌や歯周病菌がたくさんいます。
どのくらいたくさんいるのかというと…
プラーク1gに100億から1000億の細菌が存在するといわれています。
といってもあまり現実味がないので身近なもので例えてみます。
それは・・・「うんち」です!
うんちに例えると「うんち1gにおよそ100万の細菌がいる」といわれています。
単純計算でプラーク1gとうんち1kgが細菌数的には釣り合う訳です…
口の中に1gのプラークがあるとすれば口の中に1kgのうんちがあるのと
同じことになります。
口の中の菌って?
口の中には300種類以上の細菌がいて、そのうちのおよそ10種類が虫歯菌です。
その中でも最強の菌がミュータンス菌です。
生まれたばかりの赤ちゃんはミュータンス菌を持っていません。
大きくなってなぜ菌が発生するかというと、
幼児期に周囲の大人から箸などで食べ物を与えられた時に
大人の口から子供の口に菌が移るわけです。
(父)母子感染みたいなものですね。この時期に気をつけることで、
大人になってもミュータンス菌が全くいない人もいます。
楊枝の先にとつただけの歯垢でも、一億個もの細菌が存在しています。
口の中には300種類以上もの細菌が共存状態にあり、
体中でもっとも菌密度の高い場所と言えるのです!