子どもの歯並び
小児矯正の特徴
当院の子どもの歯並び治療(矯正治療)に対する方針は
以下の2つを基本としています。
- 1できるだけ歯を抜かない矯正※歯並びの状況によっては抜歯をオススメする場合があります
- 2舌、お口のまわりのトレーニングをしっかりおこなう
親御さんからご相談いただく歯並びに関するお悩み
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永久歯になってから矯正したいのですが乳歯がある場合は待ったほうが良いですか?
矯正治療は早く始めれば良いというわけではなく、お子さんの歯並び・本人意思・成長に合わせたタイミングを考えてスタートしていきましょう。
例えば、床矯正は歯の土台を広げて歯の並ぶスペースを作って歯並びを整えていく方法ですので、少しでも歯の並ぶ土台の成長が残っている時期にスタートする方が有利といえます。 -
治療中に引っ越すことになったらどうしたら良いですか?
同じ志の歯科医院は全国に多数あります。そのほとんどの歯科医院は、同程度の料金でほぼ似た装置を使い治療をされるため、突然の転勤などによる引越しで、治療が中断・中止になる心配はありませんので、安心して治療が続けられます。
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親は歯並びが気になるけれど、
本人は前向きでは
ないようです・・・当院で治療を開始する前に大切にしていることは、「お子さん本人」も前向きな治療であることです。親御さんがお子さんの将来を心配される気持ちはよくわかります。ですが、お子さん本人が歯並びの重要性を理解し、前向きな気持ちでないと、治療を中断してしまったり、親御さんが見ていないところで装置を外し、思うような結果がでず治療が長引く…ということもありますので、まずは本人の気持ちとしっかり向き合った上でスタートできたらと思います。
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矯正は絶対にやらなければならないのでしょうか?
歯並びは直接命に関わることはありませんが、歯並びの悪さから、笑うことが少なかったり、劣等感を持ったり、心理的な影響を与えていることがあります。また、かみ合わせが悪いために、腰痛・肩こり・鼻づまり・めまい・頭痛・不眠・いびき・歯ぎしり・噛みしめなど全身の症状に関連していることもあるため、歯並びを治すことは生活の質を向上させてくれることに繋がります。
MFT(お口周りのトレーニング・
口腔筋機能療法)
歯並びやかみ合わせは成長期の習慣や癖に大きく影響しています。
正しい舌の位置・呼吸方法を知らないことで、大人になってもその習慣が続きます。
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鼻呼吸鼻呼吸
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口を閉じる口ポカン
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舌を上顎につける舌を前に出す
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正しく飲み込む丸呑みするなど
一見、“普通にできる”と思うことも実は、無意識のうちにできていないということが多くあります。その習慣が大人になっても続き、食いしばりや歯ぎしり、喉や顎などの歯以外の不調に影響を及ぼしていることも。
子どものうちに正しい呼吸・舌の位置・飲み込みなどが自然にできるよう、舌や唇、頬など口周りのトレーニングをしていきます。
- お口ポカン状態、口呼吸をしている
- 舌の縁がギザギザになっている
- 歯並びやかみ合わせが気になる
- 指しゃぶりやおしゃぶりがなかなかやめられない
- 歯を食いしばる、噛みしめる癖があるなど
マイオブレース
唇や舌の筋肉の機能を整え、呼吸・姿勢・飲み込みなど根本的な原因を改善します。
悪くなった歯並びという結果に対して、ブラケット治療などの力で治す治療ではなく、悪くなる『原因』を子どものうちに診断して、健全な成長と発育を促すトレーニングを活用し、根本的な原因を改善します。
各ステージ・年齢に準じて専用の装置(マイオブレース)を用いて、改善していきます。
- 日中1時間(30分+30分)と就寝時に装着(口テープ併用)し、成長や発達に合わせた舌・唇の筋機能のトレーニング(1日2回各2分程度)を行っていただきます。
- 対象年齢:5~15歳最も効果的な年齢は「8~10歳」と言われています。
正しく使用しないと十分な効果を発揮できないため、装着時間を守れないにお子さんには不向きです。ご家族の協力が必要です。
- ご料金目安
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初回60,500円(税込)交換・紛失時30,250円(税込)
こんなお悩みのお子さんへ
- あごが小さく、歯並びがガタガタになりそう、なっている
- 姿勢が悪くいつも猫背である
- ニコッと笑った時に、下の前歯が上の前歯に隠れて見えない
- 正面から見た時に、への字口で唇がカサついている
- 奥歯で咬みあわせた時に、前歯でうまく噛めない
- 横から見た時に、あごが小さいが二重あごになっている
- いつもお口がポカンと開いている、口呼吸のため鼻炎である
プレオルソ
ポカン口を改善!かみ合わせの改善だけでなく口呼吸から鼻呼吸へ変化を促します。
「プレオルソ」とは大塚式こども歯並び矯正法で使用する装置のことです。
一言で言うと「マウスピース型矯正装置」を使い、その装置を利用した口腔周囲機能訓練を同時におこなう矯正治療方法を指します。従来の固定式のワイヤー治療でなく「歯並び」と「かみ合わせ」両方の改善を目指す画期的な治療法です。お子さんの状態(出っ歯、開咬、受け口)に応じて3種類の装置を使い分けます。
- 帰宅後1時間、寝ている間に口テープと一緒に使用します。やわらかい素材でできており、取り外し可能です。
- 対象年齢:5歳〜10歳くらいの成長期に使用
- ご料金目安
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初回 60,500円 (税込)/2つ目 30,250円(税込)
- 1〜1.5年毎に劣化のため交換が必要です。
- 出っ歯、受け口、開咬などの治療に応じて異なります。
床矯正
歯の隙間がない、生え変わりの時期の歯並びの異変に最適。
- お子さんで取り外しのできる矯正装置なので、きちんとつけているか、親御さんの協力が必要です。
- 成長中のお子さんに最適で、経済的です。
- 対象年齢:5~6歳くらいから可能
- ご料金目安
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早期の場合、片顎につき110,000円(税込)※同型装置で2つ目から38,500円(税込)
こんなお悩みのお子さんへ
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永久歯に生え変わる年齢(5~6歳頃)なのに、乳歯の間に隙間が無い
乳歯も生え揃ってしっかり咬める様になると、少しずつ顎も成長して乳歯の歯の間に隙間が出来てきます
『成長空隙』と呼ばれ、これは、乳歯よりひと回りもふた回りも大きい永久歯が生えてくる為の準備なのですが、すき間がない場合には、永久歯が生えるためのスペースが不足していることになり歯並びが悪くなる可能性があります。 -
永久歯が曲がったり、重なって生えてきた
5~6歳で乳前歯が隙間なくピッタリくっついて並んでいたり、逆に重なっていたりする場合は、少し歯列を拡大してあげて永久歯を受け入れる準備をしてあげます。
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歯並び・かみ合わせがおかしい・左右非対称である
歯の生える土台の顎の成長不足が原因です。
「咬む」という機能が発育不足で、咬む筋力、唇やほっぺた、舌の筋力が弱く、適度な刺激が骨の成長を促せていないのです。まず、食生活の中での「咬む」を正しながら、拡大床による土台の育成が必要です。 -
他の歯科で、年齢が低いのでもう少し様子を見ましょうと言われた
一般的なワイヤー矯正の基本は、永久歯を対象としています。ですから、歯並びが悪い状態であっても、永久歯が生え揃うまでは治療を始めないことが多いのです。
しかし、悪い状態を放置して、成長が止まる永久歯の生え揃う頃から着手するより、まだ成長が続いている早い時期に成長を促した方が、装置が少なく治療期間も短く済む可能性が高く、歯を抜かないで済むことも多くなり、経済的な負担も少なくなります。「あれっ!おかしいのでは?」と思ったら、お早めに受診されることをオススメします。
インビザライン
- 透明なマウスピース型の矯正装置で取り外し可能です。
- 1日20時間以上の装着が必須ですので、守れない方は不向きです。
- 症例によっては適応外の場合があります。
- ご料金目安
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精密検査・型とり44,000円(税込)装置代836,000円(税込)
- 装置作製後、定期的なチェックや調整で
毎回 3,500円(税込)が必要になります。
- 装置作製後、定期的なチェックや調整で
ブラケット治療
- 1本1本の歯に装置を直接装着し、ワイヤーで歯を並べる方法です。
- 月に1回調整、歯のクリーニングが必要です。また矯正中は、むし歯ができやすい環境なので、毎日の歯のお掃除、ブラッシングがとても大切です。
- ご料金目安
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全顎 660,000円(税込)+調整料(ワイヤー交換)
片顎 330,000円(税込)+調整料(ワイヤー交換)
ワイヤー交換 6,600円(税込)
- 当院は非抜歯矯正を第1選択としていますが、治療経過や症例によって、歯列を広げる必要がある場合や歯のすき間を確保する必要がある場合などには、ストリッピング(隣接面部の僅かな削除)や抜歯、ブラケット治療前にブラケット装置以外の矯正装置(別途費用)の装着をご提案いたします。
- 治療期間は経過や歯並びの状態によって異なります。詳しくはカウンセリング後の治療計画書で詳しくご説明いたします。
矯正治療後(リテーナー)
の重要性
矯正治療後そのままにしておくと、歯が元の位置に戻ることがあります。
リテーナーは後戻りをしないよう、正しい位置に動かした歯を安定するまで固定させておく装置です。
- 使用期間:最低でも2年間は使用します。定期検診では歯並びの状態を確認します。
- 装置の種類:一人ひとりのライフスタイルや性格を考慮し決定します。
(例:取り外しができるものを継続するのが苦手な方の場合は固定式にするなど)