こんにちは。
名東区一社のアベ歯科クリニックです。

子どもの姿勢や呼吸は、それだけで歯並びを決めるものではありません。

ただし、頭が前に出た姿勢や口呼吸が続くと、唇を自然に閉じにくくなったり、舌が低い位置にとどまりやすくなったりすることがあります。

舌の位置や飲み込み方は、顎の成長や歯が並ぶ環境を考えるうえで、確認しておきたいポイントの一つです。

そのためアベ歯科クリニックでは、歯並びや小児矯正のご相談時に、必要に応じて、呼吸や舌の位置だけでなく、姿勢や重心のバランスもあわせて確認しています。

今回は、当院で行っている姿勢チェックのひとつ、「マルケンバンバン」についてご紹介します。

このブログでは、

・子どもの呼吸や姿勢は歯並びにどう関係するのか
・歯科医院ではどのような姿勢チェックを行うのか
・マルケンバンバンで何を確認するのか
・姿勢チェックと小児矯正はどのように関係するのか

を、保護者の方にもわかりやすく解説します。

子どもの呼吸・姿勢は歯並びにどう関係する?

「歯並びの相談なのに、どうして姿勢を見るの?」
「呼吸と歯並びには、本当に関係があるの?」

このように疑問に思う保護者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。

歯並びを見るときは、歯の生え方や噛み合わせ、顎の成長、歯が並ぶスペースなどを確認することが基本です。

しかし、子どものお口の成長には、歯や顎だけでなく、

・呼吸の仕方
・姿勢
・舌の位置
・飲み込み方
・唇や頬の使い方
・食事中の座り方
・足元や体の使い方

なども関係することがあります。

具体的には、次のようなつながりが考えられます。

・背中が丸まり、頭が前へ出た姿勢では、下あごや舌の位置が変化し、唇を自然に閉じにくくなる場合がある。

・お口が開いている時間が長くなると、鼻ではなく口で呼吸する習慣につながることがある。

・お口が開いていると、舌を上あごにつけた安静時の位置に保ちにくくなる場合があります。

 

舌が本来より低い位置にある状態は、一般的に「低位舌」と呼ばれます。

舌の位置や飲み込み方は、顎の成長や歯が並ぶ環境を考えるうえで、大切な確認ポイントです。

ただし、姿勢がくずれているから、必ず歯並びが悪くなるわけではありません。

歯並びには、

・遺伝的な要因
・顎の大きさや成長
・歯の大きさ
・歯の生え変わり
・噛み合わせ
・舌や唇の使い方
・日常生活の習慣

など、さまざまな要素が関係します。

姿勢や呼吸は、歯並びを考える際に確認しておきたい要素の一つです。

そのため当院では、歯だけを見て判断するのではなく、お子さまの姿勢や呼吸、お口の使い方も含めて総合的に確認しています。

歯科医院で行う姿勢チェック「マルケンバンバン」とは?

マルケンバンバンは、傾斜のある板の上に立ち、姿勢や重心、体の使い方を確認するためのチェックツールです。

お子さまに板の上へゆっくり立ってもらい、立ったときの足元や体の反応を観察します。

「斜めの板に立つだけで、何がわかるの?」と思われるかもしれません。

傾斜のある板の上に立つと、平らな床では目立ちにくい重心の偏りや、バランスの取り方が表れやすくなることがあります。

一見まっすぐ立てているように見えても、

・膝を曲げる
・背中を丸める
・頭を前に出す
・足の指を浮かせる
・肩や首に力を入れる

などの動きで、なんとか姿勢を保っている場合があります。

こうした小さな反応を観察することで、普段の立ち方や体の使い方を知る手がかりにします。

マルケンバンバンは、姿勢や重心の特徴を確認するための補助的なチェックであり、歯並びを直接診断する機械ではありません。

姿勢チェックでは何を見るの?

マルケンバンバンでは、単に「板の上に立てるかどうか」だけを見ているわけではありません。

大切なのは、板の上でどのように体を使っているかです。

主に、次のような点を確認します。

・足の指を使って立てているか
・かかと側に重心が偏っていないか
・体が大きくぐらついていないか
・膝を曲げすぎていないか
・背中が丸くなっていないか
・頭が前に出ていないか
・体が左右に傾いていないか
・肩や首に余分な力が入っていないか
・姿勢が変化したときにお口が開いていないか

足元だけではなく、頭、背中、肩、膝、お口の状態まで、体全体を見ながら確認します。

たとえば、足元が安定しないために頭を前へ出してバランスを取っている場合があります。

また、膝を曲げたり背中を丸めたりすることで、なんとか立っているお子さまもいます。

一見すると問題なく立てているように見えても、体のどこかで無理をしてバランスを取っていることがあるのです。

そのため、姿勢チェックでは「立てたかどうか」だけで判断せず、どの部分を使い、どのような姿勢で立っているかを丁寧に確認することが大切です。

角度を変えると姿勢や重心の何がわかる?

当院では、マルケンバンバンの角度を段階的に変えながら、お子さまの立ち方を確認します。

角度が大きくなるほど、足元や体を使って姿勢を保つための調整が必要になります。

ただし、角度だけで「良い」「悪い」と判断するものではありません。

確認するのは、

・どのような姿勢で立っているか
・どこに力が入りすぎているか
・膝や腰で無理に補っていないか
・頭や上半身の位置が変化していないか
・姿勢の変化とともにお口が開いていないか

といった、体全体の反応です。

20度:基本的な立ち方を確認

まずは20度から、足元や重心の使い方を確認します。

この段階で大きくふらついたり、後ろへ倒れそうになったりする場合は、かかと側に重心が偏っている、足の指を使いにくいなどの特徴がみられることがあります。

20度は、姿勢チェックの基本として、お子さまがどのように立っているかを確認する角度です。

25度:姿勢のクセが表れやすくなる

25度では、20度よりも姿勢を保つための調整が必要になります。

20度では安定していたお子さまでも、25度になると、

・膝を曲げる
・背中を丸める
・頭を前に出す
・肩や首に力を入れる
・お口が開く

といった変化が表れることがあります。

少し条件が変わったときに、体のどこを使ってバランスを取っているかを確認します。

30度:体全体の使い方を確認

30度では、足元だけでなく、足首や脚、体幹などを使って姿勢を保つ必要があります。

ただし、30度で立てたから問題がない、立てなかったから悪いというものではありません。

大切なのは、立てるかどうかではなく、

・無理な姿勢になっていないか
・膝や背中でバランスを補っていないか
・頭が前へ出ていないか
・お口が開いていないか

などを含めて確認することです。

角度はあくまで、姿勢や重心の特徴を観察するための一つの目安です。

姿勢チェックで見られる子どもの特徴

マルケンバンバンに立ったとき、お子さまによってさまざまな反応がみられます。

後ろに倒れそうになる

かかと側に重心がかかりやすいお子さまでは、板の上に立ったときに体が後ろへ傾くことがあります。

バランスを取ろうとして、頭や上半身を前へ出す場合もあります。

足の指が浮いている

立ったときに足の指が浮いていると、足元で体を支えにくくなり、姿勢が不安定になることがあります。

足の指だけで判断するのではなく、足首や膝、上半身の使い方もあわせて確認します。

膝を曲げて立つ

体の軸だけでは姿勢を保ちにくく、膝を曲げることでバランスを取っている場合があります。

一見立てているように見えても、体の一部に負担が偏っていないかを見ることが大切です。

背中が丸くなる、頭が前に出る

バランスを取ろうとして、背中が丸くなったり、頭が前に出たりすることがあります。

頭が前に出た姿勢では、下あごや舌の位置、唇の閉じやすさにも変化がみられる場合があるため、お口の状態とあわせて確認します。

お口が開く

姿勢が不安定になったときに、お口がぽかんと開くお子さまもいます。

ただし、お口が開く理由を姿勢だけで判断することはできません。

鼻づまりの有無や呼吸の仕方、舌の位置、唇の力など、ほかの要素もあわせて見ていきます。

姿勢チェックだけで小児矯正の必要性は判断できません

マルケンバンバンは、歯並びや小児矯正の必要性を直接診断する機械ではありません。

マルケンバンバンの結果だけで、

「矯正治療が必要です」
「将来、歯並びが悪くなります」
「姿勢を整えれば歯並びが治ります」

と判断することはありません。

小児矯正が必要かどうかは、

・お口の中の状態
・顎の成長
・歯が並ぶスペース
・歯の生え変わり
・噛み合わせ
・呼吸の仕方
・舌や唇の使い方
・生活習慣

などを総合的に確認して判断します。

姿勢チェックは、お子さまの姿勢や重心、体の使い方の特徴を知るための補助的な確認です。

姿勢や重心の特徴を見ることで、

「なぜお口が開きやすいのか」
「なぜ食事中に姿勢がくずれやすいのか」
「舌や唇をうまく使えているか」
「呼吸と姿勢にどのような特徴があるか」

を考える手がかりになることがあります。

小児矯正を考える前に呼吸・姿勢・舌の位置を確認する理由

お子さまの歯並びが気になり始めると、

「もう矯正を始めたほうがいいの?」
「装置を使わなければいけないの?」
「まだ様子を見ていても大丈夫?」

と不安になる保護者の方も多いと思います。

歯並びの相談をしたからといって、すぐに矯正装置を使用するとは限りません。

成長の段階やお口の状態によっては、まず、

・鼻で呼吸できているか
・お口が自然に閉じられるか
・舌が安静時にどこにあるか
・飲み込み方にクセがないか
・姿勢が大きくくずれていないか
・食事中に安定して座れているか

などを確認することが大切な場合もあります。

一方で、顎の成長や歯が並ぶスペース、噛み合わせなどの状態から、適切な時期に小児矯正を検討したほうがよい場合もあります。

大切なのは、「まだ小さいから大丈夫」と自己判断で長く様子を見続けることではなく、気になるサインがあれば、現在の状態を確認しておくことです。

早めに相談することで、

・今すぐ治療が必要なのか
・成長を見ながら経過を確認するのか
・ご家庭で見直せる習慣があるのか
・お口のトレーニングが必要なのか

を整理しやすくなります。

このような呼吸・姿勢・歯並びはご相談ください

次のような様子がある場合は、歯並びだけでなく、呼吸や姿勢、お口の使い方も一度確認してみることをおすすめします。

・ぼんやりしているときにお口が開いている
・寝ているときにお口が開いている
・口で呼吸していることが多い
・鼻づまりが続いている
・猫背になりやすい
・頭が前に出た姿勢になっている
・食事中に姿勢がくずれやすい
・足をぶらぶらさせて食べている
・スマートフォンやタブレットを見る姿勢が気になる
・飲み込むときに舌が前へ出る
・発音や食べ方が気になる
・前歯が出てきたように感じる
・歯が重なって生えてきた
・歯が並ぶスペースが足りないように見える

これらの様子があるからといって、必ず小児矯正が必要になるわけではありません。

成長期のお子さまは、姿勢や呼吸、お口の使い方も変化していきます。

早めに気づくことで、ご家庭で見直せる習慣や、今後確認していくポイントが見つかることがあります。

アベ歯科クリニックの姿勢チェック後の流れ

マルケンバンバンで姿勢や重心を確認した後は、必要に応じてお口の状態も確認します。

主に、次のような点を見ていきます。

・お口を無理なく閉じられるか
・鼻で呼吸できているか
・舌が安静時にどこにあるか
・飲み込み方にクセがないか
・唇や頬、舌を適切に使えているか
・顎がどのように成長しているか
・歯が並ぶスペースがあるか
・噛み合わせに気になる点がないか

お子さまの状態によっては、お口まわりの筋肉や舌の使い方を整える口腔筋機能療法(MFT)や、成長に合わせた小児矯正をご提案することがあります。

ただし、姿勢チェックを受けたからといって、必ず矯正治療やMFTが始まるわけではありません。

まずは、

「今、どのような状態なのか」
「お口が開きやすい理由は何か」
「舌や唇をどのように使っているか」
「呼吸や姿勢にどのような特徴があるか」
「成長に合わせて、どのようなサポートが必要か」

を一緒に確認することを大切にしています。

アベ歯科クリニックが大切にしていること

名東区一社のアベ歯科クリニックでは、お子さまの歯並びを「歯だけの問題」として見るのではなく、成長全体の中で考えることを大切にしています。

歯並び、噛み合わせ、姿勢、呼吸、舌の位置、飲み込み方は、別々の問題に見えても、お互いに関係していることがあります。

特に小学生以下のお子さまは、顎やお口の機能が成長している途中です。

この時期に、

・お口ぽかん
・口呼吸
・舌のクセ
・姿勢のくずれ
・食事中の座り方
・歯並びの変化

などに気づくことは、今後の成長を見守るうえで大切な手がかりになります。

当院では、お子さまの状態に応じて、姿勢チェックや口腔筋機能療法(MFT)、小児矯正などを組み合わせながら、一人ひとりの成長に合わせたサポートを行っています。

呼吸や舌の使い方も確認するアベ歯科クリニックの小児矯正について、詳しくはこちらをご覧ください。

https://abe-dental.net/orthodontic/

まとめ

子どもの呼吸や姿勢は、それだけで歯並びを決めるものではありません。

しかし、頭が前に出た姿勢や口呼吸、お口ぽかん、舌の位置などは、顎の成長や歯が並ぶ環境を考えるうえで、確認しておきたいポイントです。

マルケンバンバンは、傾斜のある板の上に立ち、姿勢や重心、体の使い方を確認するためのチェックツールです。

当院では角度を段階的に変えながら、

・足の指を使えているか
・体を安定させて立てているか
・膝や背中で無理にバランスを取っていないか
・頭が前へ出ていないか
・姿勢が変化したときにお口が開いていないか

などを確認します。

ただし、マルケンバンバンだけで、歯並びや小児矯正の必要性を判断することはできません。

大切なのは、歯の状態だけでなく、姿勢、呼吸、舌の位置、飲み込み方、生活習慣なども含めて、お子さまの成長を総合的に確認することです。

「お口ぽかんが続いている」
「口呼吸をしていることが多い」
「姿勢や立ち方が気になる」
「将来の歯並びが心配」
「小児矯正が必要なのか知りたい」

このような心配がある場合は、一度ご相談ください。

アベ歯科クリニックでは、お子さまの歯並びだけでなく、姿勢や呼吸、舌の使い方なども確認しながら、成長に合わせたサポートを行っています。

子どもの呼吸・姿勢・矯正についてのよくある質問

Q1.子どもの呼吸や姿勢は歯並びに関係しますか?

呼吸や姿勢だけで、歯並びが決まるわけではありません。

ただし、頭が前に出た姿勢や口呼吸が続くと、唇を閉じにくくなったり、舌が低い位置にとどまりやすくなったりすることがあります。

そのため、歯並びや顎の成長を確認する際には、呼吸や姿勢も確認ポイントの一つになります。

Q2.歯科医院ではどのような姿勢チェックをしますか?

当院では、必要に応じてマルケンバンバンという傾斜のある板を使い、姿勢や重心、体の使い方を確認します。

足の指の使い方や膝、背中、頭の位置、お口が開いていないかなどを、体全体で見ていきます。

Q3.マルケンバンバンでは何を確認できますか?

マルケンバンバンでは、足元や重心、体のバランスの取り方などを確認します。

歯並びを直接診断する機械ではありませんが、姿勢やお口の使い方を考える手がかりになることがあります。

Q4.姿勢チェックだけで小児矯正の必要性がわかりますか?

姿勢チェックだけで、小児矯正の必要性を判断することはできません。

歯並び、噛み合わせ、顎の成長、歯が並ぶスペース、呼吸や舌の使い方などを総合的に確認して判断します。

Q5.口呼吸があると必ず歯並びが悪くなりますか?

口呼吸があるからといって、必ず歯並びが悪くなるわけではありません。

歯並びには、顎や歯の大きさ、遺伝、生え変わり、噛み合わせ、舌の位置など、さまざまな要因が関係します。

口呼吸は、その中で確認しておきたい要素の一つです。

Q6.どのような子どもが姿勢チェックの対象になりますか?

お口ぽかん、口呼吸、猫背、食事中の姿勢のくずれ、頭が前に出る姿勢、舌のクセ、歯並びなどが気になるお子さまでは、必要に応じて姿勢チェックを行います。

Q7.姿勢チェックを受けると、すぐに矯正が始まりますか?

姿勢チェックを受けたからといって、すぐに矯正治療が始まるわけではありません。

まずは姿勢、呼吸、舌の位置、顎の成長、歯並びの状態を確認し、現在のお子さまに必要なサポートを一緒に考えていきます。